エステサロン経営ノウハウ
ハイパーナイフとは?効果を高めるためのコツや施術時の注意点
エステサロン経営者の方に向けて、ハイパーナイフの概要について解説する記事です。
「新たなマシンを導入してメニューを増やしたい」と考えたとき、大切なのは対象となるマシンについて詳しく知ること。
たとえばハイパーナイフとハイフとの違いがわからない、効果について詳しく知らないとの方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回の記事では、ハイパーナイフの効果や注意点についてまとめました。
キャビテーションやハイフとの違いにも触れているので、どのマシンを導入するべきか迷っている方の参考にもなるはずです。
ハイパーナイフとは?
まずは「ハイパーナイフ」とはどのような業務用痩身機であるか、概要について見ていきましょう。
用途、仕組みとともに、ハイフやキャビテーションとの違いについても解説します。
用途
ハイパーナイフは脂肪の分解を促進させる業務用痩身機です。固くなった脂肪やセルライトの排出を促してくれるので、痩身目的で用いられるのが一般的。
さらに身体を温める作用があるため、リンパや血液の流れも改善されます。
そのためむくみ・肩こり・冷えに悩んでいる方にもおすすめです。
以上のようにハイパーナイフとは、痩身を目指している方や、血流・リンパの流れが悪く何らかの症状が現れている方に適します。
仕組み
身体を温められる仕組みは、高周波の照射により水分を振動させられることにあります。人間の身体の中には多くの水分があり、脂肪の中にも水分は含まれています。
そこでハイパーナイフにより水分を振動させることにより、脂肪を温めるのがその仕組み。
温められた脂肪は分解され、体外へと排出されやすくなります。
同じ原理で施術をされた部位も温まるので、血流やリンパの流れも改善されます。
高周波による温熱作用だと考えてください。
ハイフとの違い
ハイパーナイフとハイフは照射されるエネルギーから仕組みまで、全く異なります。
|
ハイパーナイフ |
ハイフ |
照射される光 |
高周波 |
超音波 |
仕組み |
脂肪の中にある水分を振動させて温める |
筋膜層を収縮させてコラーゲン生成を促す、脂肪細胞を分解する |
目的 |
痩身・血流改善 |
痩身・美肌 |
効果 |
脂肪を柔らかくして代謝を上げる、肩こり・冷え・むくみの改善 |
脂肪を分解させる |
ハイパーナイフは高周波にて脂肪を温め、柔らかくするためのものです。
脂肪を排出させやすくする作用がありますが、直接的な痩身作用はありません。
施術をした後に、マッサージなどで脂肪の排出を促す必要があります。
脂肪そのものを排出させるよりも、代謝を高めて痩せやすい状態にする施術です。
それに対して痩身で用いる場合、ハイフは脂肪細胞を分解する働きが期待できます。
そのため特にマッサージなどをしなくても、分解された脂肪細胞はゆっくりと体外へと排出されるでしょう。
また筋膜層の収縮によりコラーゲン生成が促されるので、痩身だけでなく美肌を目的とした施術にも使われます。
ハイパーナイフとハイフは痩身で用いる場合、どちらも脂肪を排出させる用途であることは共通です。
しかし脂肪への働きかけかたや仕組み、原理は大きく異なります。
キャビテーションとの違い
キャビテーションとの違いも比較してみましょう。
|
ハイパーナイフ |
キャビテーション |
照射される光 |
高周波 |
超音波 |
仕組み |
脂肪の中にある水分を振動させて温める |
脂肪細胞を破壊する |
目的 |
痩身・血流改善 |
痩身 |
効果 |
脂肪を柔らかくして代謝を上げる、肩こり・冷え・むくみの改善 |
脂肪を分解させる |
キャビテーションはハイパーナイフよりも、ハイフと似ている施術方法です。
ハイパーナイフとは照射される光も、仕組みも異なります。
キャビテーションではハイフ同様、超音波で脂肪細胞に働きかけます。
ハイフは脂肪細胞の分解を促しましたが、キャビテーションは脂肪細胞を破壊します。
ハイフのような美肌効果はなく、痩身目的で用いられる施術です。
そのためキャビテーションではハイパーナイフのように、リンパや血流を改善する効果は期待できません。
▶参考記事:シークレットメスとハイパーナイフの機能・用途・期待できる効果
ハイパーナイフの効果
それではハイパーナイフにはどのような効果が期待できるのか、さらに詳しく見ていきましょう。
代表的な4つの作用について解説します。
効果1:基礎代謝のアップ
最初にご紹介するのは、基礎代謝を高める作用についてです。高周波で身体を温められるハイパーナイフは、血流を改善してくれます。
血流が改善されると基礎代謝が高まりやすくなり、痩身効果がさらにアップするでしょう。
基礎代謝が高まるのは、1日の消費カロリーが増えるのとイコールです。
じっとしている状態でも消費されるエネルギー量が多くなり、体質的に痩せやすくなるかもしれません。
その他の痩身方法と組み合わせる用途でも使えるはずです。
基礎代謝を高めて体質を改善したいと希望されるお客様に適しています。
効果2:顔のむくみやたるみの軽減
顔のむくみやたるみを軽減する作用も期待できます。ハイパーナイフで温めると、血流だけでなくリンパの流れも改善されます。
むくみはリンパの流れが悪くなると起きることがあるため[1]、ハイパーナイフにて改善されることもあるでしょう。
また脂肪を温めて排出させる作用から、たるみにも効果的かもしれません。
顔に脂肪がつくと、二重顎になったり顔全体がたるんだりしがちです。
脂肪の量を適度に調整できれば、むくみだけでなくたるみも軽減できるのではないでしょうか。
効果3:シワやシミ、くすみの改善
続いてはシワやシミ、くすみの改善効果です。ハイパーナイフから照射される高周波は、温熱効果によってお肌のターンオーバーを高める効果が期待できます。
ターンオーバーとはお肌の新陳代謝のこと。
滞ると古い角質がお肌についたままとなり、シミやくすみを引き起こすことも珍しくありません。
またお肌が新しく生まれ変わりにくくなるため、シワができやすくなることもあるでしょう。
ターンオーバーが正常化すれば、古い角質は正しい周期で剥がれ落ちるようになります。
角質の中に蓄積されたメラニンが含まれていれば、角質と一緒にメラニンも剥がれて、シミが薄くなっていくかもしれません。
ターンオーバーが正常に機能していないと、肌トラブルに見舞われやすくなります。
ハイパーナイフで正常化させられれば、トラブルの少ない健康的なお肌になれるはずです。
効果4:気分のリフレッシュ
お肌だけでなく、気分のリフレッシュにも効果的なのがハイパーナイフです。お風呂に入ると身体が温まって、気分が安らぐのではないでしょうか?
ハイパーナイフの温熱効果にも、入浴のような効果が期待できます。
じんわりと身体の内側から温めていくので、施術中はリフレッシュ効果が感じられるはずです。
ハイパーナイフは痩身目的で利用されることが多いですが、ダイエット中はどうしてもストレスが溜まりがちです。
しかしストレスはダイエットの大敵。
ストレスがたまりすぎると過食に走ってしまうこともあるでしょう[2]。
食事制限などで溜まったストレスを発散させるためにも、効果的な施術方法だと言えます。
施術中の痛みも特になく、リラックスした状態で施術を受けられるはずです。
ストレス解消のための方法として施術を受けると、さらにダイエットがスムーズに進むかもしれません。
ハイパーナイフの効果を高めるコツ
ハイパーナイフには痩身効果や美肌効果があります。
もたらされる効果を高めるには、実はいくつかのコツがあることをご存知でしょうか?
ハイパーナイフをするのであればさらに効果を高めたい…と思われる方は、次のような6つのコツを意識してみてください。
コツ1:施術前の水分補給
まずは施術前に水分補給をしておきましょう。ハイパーナイフは水分に反応して温熱効果を与える施術方法です。
そのため身体の中の水分量が多い方が反応しやすくなります。
またシワを改善したい場合、経口で水分を摂取するとお肌の水分量も多くなります。
ハイパーナイフは施術を受けた後、水分が不足しがちです。
身体のことも考えて、施術前には水分補給をしっかりしておきましょう。
目安としては1Lほど余分に飲んでおくと、老廃物や脂肪が流れやすくなります。
コツ2:施術後の有酸素運動や入浴
ハイパーナイフの施術を受けた後は、有酸素運動や入浴をするとさらに効果的です。ハイパーナイフは脂肪を温めて排出しやすい状態にするための施術。
そのためその後、脂肪を燃焼させやすい行動をすると、スムーズに脂肪が排出されるでしょう。
有酸素運動と入浴は、どちらも脂肪を排出させやすい行為です。
施術により身体も温まっている状態なので、通常時に行うより高い効果を期待できます。
有酸素運動は特に激しいものでなくても構いません。
ウォーキングや軽いランニングでも大丈夫です。
入浴をする場合は、40~43℃くらいのお湯に浸かるのがおすすめ。
3分入浴したら5分間外に出て休憩する、を何回か繰り返してください。
もちろん水分補給も忘れずに行いましょう。
以上のように有酸素運動や入浴をすると、ハイパーナイフの効果が高まるはずです。
施術を受けた後は、ぜひ実践してみてください。
コツ3:肌の保湿
肌の保湿をすることも大切です。ハイパーナイフの温熱効果によって、お肌に熱がこもっていることがあります。
熱が加わるとお肌は、いつも以上に水分が蒸発しやすい状態になるでしょう。
そのため丁寧な保湿ケアが欠かせません。
化粧水や乳液は基本的なスキンケアです。
施術が終わった後は、美容液をつけたりパックをしたりなど、スペシャルケアをするとお肌の状態を良好に保てます。
コツ4:バランスの取れた食事
食事に気をつけることもコツのひとつ。施術をした後は線維芽細胞の働きが活性化されます。
そのためたんぱく質やミネラル、ビタミンが多く含まれる食事をとると、線維芽細胞の働きを活かせるでしょう。
線維芽細胞を働かせるためには、働きのために必要な栄養素を摂らなければなりません。
バランスの取れた食事を摂るように心がけて、ハイパーナイフの効果を最大限に引き出してください。
コツ5:紫外線対策
続いては紫外線対策についてです。特にシミやくすみ改善のためにハイパーナイフの施術を受けた方は、施術後もしっかりと紫外線対策をしましょう。
紫外線はお肌の乾燥も招きます。
施術後はお肌が乾燥しやすい状態になっているので、できる限り紫外線による乾燥を防ぐようにしてください。
コツ6:生活習慣の改善
最後は生活習慣の改善についてです。施術の後は、生活習慣の影響が現れやすいとされています。
食生活において栄養バランスに気をつけることはもちろん、適度な運動を心がけて脂肪の燃焼を促してください。
有酸素運動の必要性については先に解説しました。
栄養バランスの整った食事と有酸素運動を意識すれば、さらにハイパーナイフの効果が現れやすくなるはずです。
ハイパーナイフを受ける時の注意点
ハイパーナイフを初めて受ける方はどのような点に注意するべきなのか、3つの注意点を解説していきます。
施術を受けるお客様に向けて、注意点として教えて差し上げられるとサロンへの信頼度が高くなるでしょう。
注意点1:妊娠中は施術を避ける
まずハイパーナイフは妊娠中の方には避けるようにしてください。顔だけに施術を希望される場合でも、出産を終えてからの施術の方が望ましいです。
ハイパーナイフによる温熱効果は、脂肪の排出を促すため、身体に負担がかかります。
お腹の中に胎児がいる状態であれば、さらなる負担を強いてしまうことでしょう。
特に胎児の状態が不安定である妊娠初期は避けるべきです。
注意点2:炎症が起こる可能性がある
続いては炎症が起きる可能性があることです。ハイパーナイフの施術を受けると、高周波の熱によって炎症が起こることがあります。
施術者は同じ部位に長時間あてないこと、出力をあげすぎないことに配慮してください。
注意点3:アレルギー症状が出る可能性がある
ハイパーナイフでは、アレルギー症状が出る可能性があります。主に現れるのは金属アレルギーです。
アレルギーに配慮してチタンが使用されていますが、チタンでも症状が出てしまう方もいます。
またその他の美容機器の金属によって症状が現れることもあるので、お客様の体質に配慮しなければなりません。
ハイパーナイフの特徴を把握してから導入を
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでハイパーナイフの特徴についてご理解いただけたと思います。
ハイパーナイフは痩身や美肌を求める方の施術に使える業務用痩身機です。
しかし効果を最大限に発揮させるには、特徴を把握することが大切。
業務用痩身機器トレンド発信サイトでは、さまざまな業務用痩身機をご紹介しています。
サロンの目的にあったマシンを導入したいと思われているなら、ぜひランキングを参考にして選んでください。
業務用瘦身機おすすめ人気ランキングぜひ、チェックしてみてください。
業務用痩身機器のランキングTop5を紹介
サロンの開業にあたりおすすめの業務用痩身機器をランキング形式でご紹介しています!
1位
シークレットメス
ボディもフェイスもこれ一台で完結!1台13役の最先端マシン
シークレットメスは、株式会社NBSが販売している業務用痩身機器です。 ラジオ波・キャビテーション・吸引・EMS・エレクトロポレーション・LED・サーマルフラクショナルの7つの機能と13の役割が1台に集約されています。 サロンの現場を経験したスタッフが設計していることで、扱いやすいよう工夫されています。
2位
フォースカッター
施術経験の少ないスタッフでも施術が可能
フォースカッターは、株式会社プロラボソリューションが販売している業務用痩身機器です。 ダブルラジオ波・吸引+EMS・ポレーション・LED の4つの機能が1台に搭載されています。 痩身とフェイシャル両方に対応でき、サロンオーナーの声を反映させた扱いやすい設計が特徴です。
3位
セルライトゼロ
シンプルで操作しやすい画面設計
セルライトゼロは、ワールドジャパン株式会社が販売している業務用痩身機器です。 LED・ラジオ波・キャビテーション・スリムレーザーの4つを同時に出力するキャビラジと、皮下脂肪を効果的に温めながらマッサージするサイクロンラジという最先端技術が使われています。 痩身の施術を行う際、肌に直接当てて使うハンドピースが独自開発されており、シンプルで操作しやすい画面設計が行なわれています。